〝世界のオザワ〟が日本に伝えた〝音楽の力〟| NHK「みみより!くらし解説」

「世界のオザワ」と呼ばれた日本人指揮者のパイオニア・小澤征爾さんが、2月、心不全のため88歳で亡くなりました。小澤さんは、世界の舞台だけでなく、日本各地でさまざまな活動を行い、音楽文化の発展に大きく貢献してきました。小澤さんが残してくれたものとは何だったのか… 貴重な映像や資料をもとに、高橋俊雄解説委員が詳しくお...

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#読書 #吉原真里 『親愛なるレニー : レナード・バーンスタインと戦後日本の物語』 #アルテスパブリッシング, 2022.
アメリカ議会図書館の #バーンスタイン コレクションに残されていたある二人の日本人からの大量の手紙の紹介によって物語が進んでいく。それも個人的な赤裸々な手紙ばかり。興味深く読み進めると、最後に、図書館員の手違いによって手紙を目にした研究者が当事者との関係性を深めて作られた本だということがわかった。個人アーカイブが第三者によって文化史をあざやかに現す原資料になっていることがすばらしい。
日本でも、いろんな分野の人のアーカイブが将来に残されているのだろうか。現代なら、電子メールやチャットの書き込み、デジカメや写メのファイル、少し前ならパソコン通信のログなども残す必要があるだろう。そんなこと、自分のことでも、できそうにないんだけど。いや、手紙を出し、返事を待つことで関係性が醸成されるというやりとりを、もはや現代の我々が失っていることを強く感じた。いやいや、メールでも、あるいは、チャットだからこその関係性の醸成というのもあるのだけど。