Artemis II 月へ
冷戦時代の宇宙計画は弾道ミサイルの開発と国威発揚が大きな原動力になっていたのだと思いますが、現代でもそれはあまり変わらないのでしょうか。1961年から始まったアポロ計画では1972年のアポロ17号までに合計6回の月面着陸を成し遂げましたが、大した性能のコンピューターもない時代に一体どうやって制御していたのか、想像も及ばない世界です。一応「アポロ誘導コンピュータ」というものなど複数のコンピューターが使われていたということですが、私のPebbleほどの性能もないように思われます。
そして現在、NASAでは2017年からアルテミス計画というものが進行しています。この計画では当初2024年までの月面着陸を目標に掲げていたものの、諸々の事情により遅れが出ており、現在は2028年に予定されているアルテミス4号で半世紀ぶりの月面着陸を果たす予定となっているとのことです。その過程として、アルテミス2号では初めて乗組員を乗せて今週4月1日に打ち上げられ、今日地球の周回軌道を離れて月へと向かいました。このあと4月6日に月フライバイを行い、月の高解像度写真を撮影して4月10日に地球に帰還する予定となっています。
この50年の間の技術の進歩は凄まじいもので、宇宙船の環境も大きく異なっていることでしょう。アポロ宇宙船ではほとんど座席に縛り付けられているような狭苦しい空間しかなかったはずですが、アルテミス計画で使われるオリオン宇宙船では若干広々としているでしょうか。しかしそんなことよりも、プロジェクト全体の安心感が違いますよね。高度400kmあたりに浮かぶ国際宇宙ステーションまで行くのと40万km近く離れている月へ行くのとは訳が違いますが、それでも50年前にできたことが今ならもっと安全にできるのではないでしょうか。
私は小学生の頃に開催された宇宙博の記憶のおかげで、宇宙開発には果てしないロマンを感じてしまい、ケネディ宇宙センターやジョンソン宇宙センターを見学したときには家族の中で1人だけ浮かれていましたが、このアルテミス計画でまた月面着陸の様子をリアルタイムに見ることができるとなると、胸が高鳴ってしまいます。本当は火星の景色も見てみたいものですが、さすがに私が生きているうちには難しいでしょうね。
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