猛毒の茨・前編
汝、見届けよ。
理不尽に奪われ、絶望に溺れた者の行く末を・・・
https://note.com/deadly_poison_0/n/nc030df73938c
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猛毒の茨・前編|Deadly_Poison
天を突くほどの峻険な山々に囲まれた、ぽつんと小さな盆地。そこは、地図にも載らぬ隠れ里だった。外界へと続く道らしい道はなく、険しい山道を踏破する者など、まずいない。故に、里は長きにわたり平穏を保ってきた。 里には、一人の美しい巫女がいた。名を、小夜(さよ)という。 彼女は言葉少なで控えめな娘だったが、ひとたび神楽を舞えば、その姿は見る者すべてを虜にした。しなやかな手足が宙を掻き、翻る緋色の袴は炎のように揺らめく。その舞は、神々への祈りそのものであり、人の心を慰める奇跡だった。 村人たちは親しみを込めて彼女を“舞姫”と呼び、神の使いのように崇めていた。 穏やかな日々。それが永遠に