混沌をわたる灯火|Deadly_Poison

 吐く息が白く凍り、言葉になるまえに砕けて散る。ここは、時間の概念さえ曖昧になった、永い夜が支配する砂漠。わたしはいつからここにいるのだろう。足元の砂は氷の粒のように冷たく、踏みしめるたびに、心の奥底で何かが微かに軋む音を立てた。  見渡す限り、墨を流したような暗黒がどこまでも広がっている。かつては星空があったのかもしれない。けれど、今は厚い混沌の雲に覆われ、希望という名の光は一筋も見出すことができなかった。  凍てついた指先をかじかませ、ただ立ち尽くす。そんな、永遠に続くかと思われた静寂のなかで、ふと、遠くに小さな揺らめきを見た。それはあまりに儚く、瞬きをすれば消えてしまいそうな、か

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