社会の裏顔・後編|Deadly_Poison

 ケンジは驚いた顔で僕を見ていたが、すぐに冷笑した。  「熱いな、悠斗。お前は本当に真面目だよ。だがな、お前がいくら真面目に働いて税金を払っても、この国の構造的な問題は解決しない」。  「解決しないかもしれない。でも、少なくとも、俺たちが空いてる枠を埋めていけば、外国人労働者をこれ以上増やす必要はなくなるんじゃないか? 移民政策に反対するなら、まず国内の俺たちが動くべきだろ」。  僕の言葉は、アミンの、そして佐藤先生の言葉でもあった。  日本人が労働の「空き」を放置するから、必然的に外国人が入ってくる。そして、外国人が増えれば、治安悪化や文化摩擦を心配して「移民反対」の声を上げる。それ

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