【お知らせ】
noteで不定期更新中の『読書備忘録』を約1年半ぶりに更新しました。1作品700字前後で、10作品紹介する小さな書評集です。素晴らしい書籍ばかりなので是非ご覧ください。

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【読書備忘録】隣の家の少女から盗賊まで
#note #推薦図書 #読書備忘録
https://note.com/komugiteki/n/nce5a513424b0

【読書備忘録】隣の家の少女から盗賊まで|百句鳥☆ほくと

 前回から約1年半も経過しました。ここまで間隔を空ける予定ではなかったのですが、怠惰な生活を送っていたら作者失踪シリーズの仲間入りしそうになっていました。しかし2024年末をもって「honto ブックツリー」の新規募集が終了したこともあり、書籍紹介記事を書くために帰還した次第です。今後はこちらの更新を活発化したいと思っているので、改めましてよろしくお願い申しあげます。 * * * * * 隣の家の少女 *扶桑社ミステリー(1998) *ジャック・ケッチャム(著) *金子浩(訳)  何よりも先に伝えなければならないことがある。それは健気な少年少女が理不尽な暴力を振るわれる様

note(ノート)

4月19日に小さな書評集【読書備忘録】26回目を公開予定です。その前に25回目を再掲します。紹介図書は下記の通り。

わたしの物語(セサル・アイラ)
アメリカ怪談集(エドガー・アラン・ポオ 他)
ポルトガル短篇小説傑作選(ジョゼ・ルイス・ペイショット 他)
ダイヤモンド広場(マルセー・ルドゥレダ)
物語は人生を救うのか(千野帽子)
お前らの墓につばを吐いてやる(ボリス・ヴィアン)
ピュリティ(ジョナサン・フランゼン)
ロシア怪談集(フョードル・ドストエフスキー 他)
房思琪の初恋の楽園(林奕含)
無音の海(館山緑)

https://note.com/komugiteki/n/nbe72609d9df4
#note #読書備忘録

【読書備忘録】わたしの物語から無音の海まで|百句鳥|note

 色々小説を読んでいると、体力を奪う夢魔のような作品に出会うことがあります。読書中は精神を掻き乱されて、中断していても心は休まりません。そして、読書を再開するさいには自分を奮い起こしてきたるべき動揺に備えます。当然読了後にはドッと疲労が出ることになります。  こう話すと否定的な印象を抱かれる人もいるでしょう。読んでいて疲れるのはプロットが破綻していたり悪文だったりするせいではないのか、と。実際は逆であることが多いです。ここで語る動揺とは筋・人物・表現といった物語の構成要素が濃厚であるが故に生じる波紋のようなもので、往々にしてジャンルの枠を超越し、独自の文学観・世界観で構築された大作を