https://www.city.kani.lg.jp/3851.htm
この、一人の年金受給者を何人の「現役世代」で支えるか、という図はよく見る。2050年の図だと、下で肩車をしている「現役世代」の人は笑っておらず、上に乗っている高齢者が困った顔になっている。
この手の絵はよく使われる。こんなふうに人の表情まで出すのはあまりないが、高齢者が「現役世代」の「重荷」になっていることだけはよく分かる図になっている。
こんな図が流布している状態で、「尊厳死」なんてシステムが導入されたらどうなるかは明らかである。フット・イン・ザ・ドアテクニックで、最初は任意だった高齢者の「#尊厳死」がどんどん強制的なものになるに決まっている。政府は現に #マイナンバーカード でそれやってるんだから。
この「支える」の図だが、政府の年金政策のミスを国民に押し付ける酷いものだ。元々は #年金 は積立方式で、その人が払った年金保険料を受け取るシステムだったものを、「賦課方式」という、#現役世代 が今払っている金で今の高齢者の年金を払うシステムに変えたことで、こういう図になってしまった。それまで積立ていた年金はもういらなくなるので、グリーンピアなどで浪費した。現役世代1人強で高齢者一人の生活費分の年金なんて出せるわけないんだから、賦課方式なんかにするべきではなかった。そうなると予想がついた時点でシステムを変える必要があった。それなのに政府は責任をすべて「少子化」に押し付けて、手をこまねいて「大変だ大変だ」と言い続けている。そして、老人が生きていることが諸悪の根源であるというイメージを作り続けている。