#奈良県 #東吉野村 にある「人文系私設図書館 #ルチャ・リブロ 」へ行ってきた。
鬱蒼とした森林を抜けたところに佇む古民家改造の図書館(兼 #青木真兵 さん #青木海青子 さん自宅)。
まさに「彼岸の図書館」だった。

たくさん写真を撮ったが、東吉野村滞在中は「デジタルデトックス」と決めて、ほとんどスマホを触らなかったため、写真は一眼レフデジカメの中にある。
土日に、ルチャ・リブロの中と、東吉野村の自然をお見せし、東吉野村日帰り旅の詳細を書きたい。

ちなみに、青木真兵さん・海青子さんに、Mastodonで「 #手づくりのアジール 」が評判であることを伝えたら、とても喜んでいた。

ルチャ・リブロは、正に心の「アジール(避難所)」だった。

#手づくりのアジール 」を読んで、改めてハッとさせられたのは、(書籍の引用ではなく、わたしが覚えていることを解釈して書くが)「むかしは『都会と地方』のバランスがうまくとれて日本は成り立っていた」という内容がある。

今の日本は、完全に「都会こそ、日本の声」となっている。報道も都会からの発信が中心だ。
地方がマスメディアやネットで全国的に話題になるのは、わたしの印象では、天気や災害の時ぐらいではないか。

そうなってくると、地方の人間の声は、ますます小さくなり、都会生活者と地方生活者との間で大きな溝ができる。

都会が「日本そのもの」ではない。
地方も含めて「日本そのもの」だ。
特に地方生活者に多い、農林業の人々も。
わたしたちは地方生活者の声も、真摯に耳を傾けないといけない。

@usui125
わたしも、 #手づくりのアジール で青木さんが書かれた「自分らしさ」論について、「えっ?!商品化されているのか……」と、目からうろこでしたね……。

「手づくりのアジール」は、オルタナティブな視点が満載の人文書なので、ゆっくりじっくり読んでみてくださいね。

わたしの感想を読んで、書籍を実際に購入されて、本当に嬉しいです!
ありがとうございます😊

@usui125
あずみさん
#手づくりのアジール を購入されたんですね!
わたしの読書記録や感想を読んで「読んでみよう!」と思ってくれて嬉しいです😊
読了後の感想、楽しみにしています!

#青木真兵 さんの本「 #手づくりのアジール#読了
購入から13日で読んだ。久々に早く読めたのではないか。
最近、遅読気味だったが、新しい視点の連続で「一気読み」してしまった。

実はわたし、来週の木曜日・春分の日に、青木真兵さん・ #青木海青子 さん夫妻が運営する #奈良県 #東吉野村 の私設図書館 #ルチャ・リブロ へ行くことに決めている。
ルチャ・リブロに行くまでに、もう一回読めるところまで通読をしたいと思っている。

とりあえず一回通読しての感想としては、過度に人間が「価値=商品化」された #資本主義社会 から離れる「避難所=アジール」が、人間には必要であると感じた。

資本主義社会というのは、欲望と成長がある限り、商品化された人間に対し、成長を求める「際限のない社会」であると感じる。
「際限のない社会」を、労働者へ求めているのが、資本家であり、富裕層である。
すべては、資本家や富裕層の「私腹を肥やす」ために。

いかに「際限のない社会」である資本主義社会と闘うのか。
闘いの拠点、かつ、休息の場が「アジール」なのではないか、と思った。
「アジール」は、資本主義社会から弾かれた人に優しい場だった(青木さんは別の言い方で言っている)。それは山間にある寺社仏閣が国家権力や資本主義が及ばない「アジール」だったという。
奈良の吉野地方にある寺社仏閣は、「アジール」の要素があったという。

青木夫妻は、資本主義による暴虐から命からがら関西の大都市圏から逃げ出し、東吉野村に自宅と図書館を併設した「アジール」を作った。それが私設図書館「ルチャ・リブロ」だ。

「ルチャ・リブロ」は、別名「彼岸の図書館」と呼んでいる。ルチャ・リブロは、森を抜け、川を渡ったところにあるという。川を渡った自宅兼図書館ルチャ・リブロを「彼岸」、川を挟んだ反対側は「現代=此岸(しがん)」と呼ぶ。

青木夫妻の生活は「彼岸と此岸をわたることで見える世界」を研究し、生活している(図書館や書籍出版だけではお金が入らないので、青木真兵さんは奈良県の社会福祉法人で障害者の就労支援の仕事をしている)。

来週、ルチャ・リブロにある蔵書を手にしながら、青木夫妻とこの社会について語り合えたら、と思っている。

実は今日、ウェブ検索で「地方移住」を頻繁に検索していた。

わたしの人生を振り返ると、9歳から18歳まで、出生地、かつ、実家がある九州の山村(自治体は「市」であるが、実態は山村の集合体)にいた。
家庭環境は最悪(離婚・家庭内暴力など)だったが、自然環境は抜群に良く、周りは、林、田んぼ、畑ばかりだったので、常に土や生き物と隣り合わせで生活していた。
不思議なことだが、この頃が大きな病気もせず、元気だった(若かったことも要因ではあるが)。

97年に大阪に住処を移し、大卒後労働者になって以降、潰瘍性大腸炎、精神疾患、喘息と、慢性疾患にかかってしまった。
そして最近は、厳寒の故郷の気候にも耐えきれず、帰省のたびに風邪をひく始末。

やはり人間は、土から、自然から離れると、免疫が落ちるのではないか、と、ここのところ思う。
#手づくりのアジール 」を読んでいて、#青木真兵 さん・ #青木海青子 さんが関西の都会から、自然豊かな山村の #東吉野村 へ移り住んで変わったことを肯定的に書かれて、それに感化されている自分がいる。

しかし、読みながら「いや、待て」と繰り返す自分がいる。

「財産が『ない』」
「クルマが『ない』」
「パートナーがい『ない』」
「健康では『ない』」
「地縁・血縁が好きでは『ない』」

の、ないないづくしのわたしが、これらの『ない』を克服しないとできない地方移住、山村移住が現実的なのか?

自問自答している、ずっと。

今日も、イライラが激しい。
17時過ぎたあたりから。
退勤後、ため息ばかりついている。

心身が良くない状態かもしれない。

大阪から離れたところへ、山が見えるところへ旅に出ないといけないなぁ……。
#手づくりのアジール 」を読んだ影響なのか、「都会が息苦しい」と思い始めているのかも……。

今週金曜日は、午後休暇をとったので、金曜午後から日曜まで、思い切ったリフレッシュが必要かも。

#青木真兵#手づくりのアジール 、ぜひ読むことをお薦めします。
最初から通読したら、わたしが推した引用文章に納得できるはず。

この本を読んでほしい人
●資本主義社会に疑問を持っている人
●人生に疲れている人
●働くことにうんざりしている人

https://www.shobunsha.co.jp/?p=6795

手づくりのアジール | 晶文社

――「土着の知」が生まれるところ 青木真兵 著 四六判並製 256頁 定価:1,980円(本体1,800円) 978-4-7949-7282-8 C0010〔2021年11月〕 注目の在野研究者・移住者・図書館主宰者による土着人類学宣言! 奈良の東吉野村で人文系私設図書館「ルチャ・リブロ」を主宰する著者が、若手研究者たちとの対話を通じて、「土着の知性」の可能性を考える考察の記録。あたらしい人文知はここからはじまる。

晶文社 | 文芸書・人文書を中心とした書籍と各種学校案内書を発行する出版社。

#手づくりのアジール 」は、わたしの価値観の転換を促しているように思う。
最近のわたしは、年々疲労困憊度が増している気がしている。

今、わたしが従事しているデジタル労働は、自分自身の「ブランディング(商品化)」を徹底的に促されている。それができるかどうかで、賃金が決まるから。
この労働を、定年までできるのかどうか、最近わからなくなっている。

「手づくりのアジール」は、「どう生きるか」の再考を促している。
引き続き、わたしがどう生きるべきかを、考えながら読みたい。

#手づくりのアジール 」を読んで、衝撃的な視点の文章と出会った。
#青木真兵 さんは「自分らしさ」について、この本で、このように述べている。

『何かを成し遂げようとすることは、商品的人間として「みんなのため」に生きていくということです。一方、手づくり的人間は、「自分のために」生きています。「自分らしく」とか「自分らしくない」とか、そういうことは気にしません。「自分らしく生きていく」とは、実は商品的人間として生きていくことを意味します。商品的人間の特徴は、他者からの眼差しが内面化されているということです。社会的評価を気にしてしまうとも言い換えられます。決して気負う必要はありません。むしろ、ただこの世界を「自分のために」生き延びること。それが結果として、誰かのためになるかもしれないし、ならないかもしれない。「自分のために」生きていくためには、まずこの社会的評価をスッと脇に置く必要があります。』
(p.164-p.165)

この文章について「そうなんだ!」と思う人もいれば、「いや違うだろう」と思う人がいるかもしれない。

「自分らしく」は確かに大切だ。
しかし「自分らしく」は無意識に「自分自身をブランディング(商品化)する」ことに繋がる(このことも、この本で青木さんは述べている)。

本当の意味の「自分らしく」は、「自分の生存のために生き延びる」ことだと、わたしはこの文章を読んで感じた。

そして、わたしは、この本を読んで、「都市生活こそが人間の到達点」ではなく、「人間は自然とともに生きる」ということを再認識し始めている(注意:この本は、文明完全否定のオーガニック思想とは一線を画していることを付け加えておく)。

#ルチャ・リブロ