#青木真兵 さんの本「 #手づくりのアジール」 #読了 。
購入から13日で読んだ。久々に早く読めたのではないか。
最近、遅読気味だったが、新しい視点の連続で「一気読み」してしまった。
実はわたし、来週の木曜日・春分の日に、青木真兵さん・ #青木海青子 さん夫妻が運営する #奈良県 #東吉野村 の私設図書館 #ルチャ・リブロ へ行くことに決めている。
ルチャ・リブロに行くまでに、もう一回読めるところまで通読をしたいと思っている。
とりあえず一回通読しての感想としては、過度に人間が「価値=商品化」された #資本主義社会 から離れる「避難所=アジール」が、人間には必要であると感じた。
資本主義社会というのは、欲望と成長がある限り、商品化された人間に対し、成長を求める「際限のない社会」であると感じる。
「際限のない社会」を、労働者へ求めているのが、資本家であり、富裕層である。
すべては、資本家や富裕層の「私腹を肥やす」ために。
いかに「際限のない社会」である資本主義社会と闘うのか。
闘いの拠点、かつ、休息の場が「アジール」なのではないか、と思った。
「アジール」は、資本主義社会から弾かれた人に優しい場だった(青木さんは別の言い方で言っている)。それは山間にある寺社仏閣が国家権力や資本主義が及ばない「アジール」だったという。
奈良の吉野地方にある寺社仏閣は、「アジール」の要素があったという。
青木夫妻は、資本主義による暴虐から命からがら関西の大都市圏から逃げ出し、東吉野村に自宅と図書館を併設した「アジール」を作った。それが私設図書館「ルチャ・リブロ」だ。
「ルチャ・リブロ」は、別名「彼岸の図書館」と呼んでいる。ルチャ・リブロは、森を抜け、川を渡ったところにあるという。川を渡った自宅兼図書館ルチャ・リブロを「彼岸」、川を挟んだ反対側は「現代=此岸(しがん)」と呼ぶ。
青木夫妻の生活は「彼岸と此岸をわたることで見える世界」を研究し、生活している(図書館や書籍出版だけではお金が入らないので、青木真兵さんは奈良県の社会福祉法人で障害者の就労支援の仕事をしている)。
来週、ルチャ・リブロにある蔵書を手にしながら、青木夫妻とこの社会について語り合えたら、と思っている。