> 二年後に、#福岡高裁 で控訴審判決があった時、私はびっくり..「ああ、あの第一審の#垂れ幕 は、数判所を鋭く衝いていたんだ」と改めて気付かされました。福岡高教は「今度はどんな垂れ幕を持ってくるか」と戦々恐々で、全職員を動員して私どもを取り巻き、垂れ幕をみんなに見せまいと..(笑)ご異様な雰囲気でした。今までにそんな例はありません。
> その時は、私は元歌人でありますから、たいへん格調の高い#万葉調 で決めておりましれた(笑)。

破れたり破れたれども十年の主張微塵も枉ぐといわく

> 実は万葉調なんです。破れた、負けてしまったけれど、一〇年間主張し続けてきた、その主張をいざなかも枉げるつもりはない。こんな判決をもらっても負けるつもりはない、ということを歌に込めた垂れ幕でしたが、裁判所の職員に破られてしまいました。その時に本当に、ああ、あの[アハハハ……敗けた敗けたには、権成の裃を着た裁判所もよほどこたえていたんだな、ということを改めて思ったんですね。
> 結局、々の裁判は一二年かかって一九八五年一二月、最高裁で負けが確定します。「#環境権 なんかありません」と...