【TSK×JAL】住民にも愛される観光地に!温泉街に活気を…ユニーク図書館(鳥取・米子市)|FNNプライムオンライン
TSKさんいん中央テレビとJALのコラボ企画。今回は、客室乗務員でJALふるさと応援隊の市原絵梨さんが、米子市の皆生温泉に誕生したユニークな図書館に訪れ、本をきっかけに人と人をつないで温泉街に活気をもたらす取り組みを取材しました。米子市の皆生温泉。鳥取県を代表する観光地のひとつです。訪ねたのは、その中心にある「観光センター」。JALふるさと応援隊・市原絵梨さん:こんにちは。かいけラボ共同事業体・永井高幸さん:こんにちは。よろしくお願いします。JALふるさと応援隊・市原絵梨さん:観光センターの中ということですが、この一角だけちょっと雰囲気が違いますね。かいけラボ共同事業体・永井高幸さん:そうなんです。ここだけ図書館でオープンしています。観光案内所やバスの待合所などがあり、人が集まるこの場所に3月オープンした「みんなの図書館カイケノマド」です。開設したのは旅館組合、温泉街のまちづくりや活性化に取り組む「かいけラボ共同事業体」が運営しています。広さは約50平方メートル、テニスコートの4分の1ほどのスペースは、明るく開放的な雰囲気です。そこに、小さな本棚がいくつか並んでいます。JALふるさと応援隊・市原絵梨さん:本をゆっくりと選べそうな素敵な雰囲気ですね。かいけラボ共同事業体・永井高幸さん:一箱一箱、箱型で作っていて、この一箱ずつに本棚のオーナーさんがいて、本を入れてくれてる感じですね。「みんなの図書館」、最大の特色は、だれでもここに本棚を持てること。月2200円の利用料を支払うと「一箱本棚オーナー」になることができます。幅は50センチほど、高さは35センチほど、20冊も置けばいっぱいになりそうな小さな空間に本だけでなく、本にまつわる小物なども置くことができます。かいけラボ共同事業体・永井高幸さん:その人の人となりがわかったりとか、人の本棚見ることあんまり機会ないので、けっこうおもしろい感じがしますね。館内にはWi-Fiも完備、テーブルや椅子も用意され、様々な人が仕事場を共有するコワーキングにも利用できます。この「みんなの図書館」は、5年前、静岡県焼津市で始まりました。本を通じて商店街の人たちと住民や観光客との交流が生まれるきっかけになったことから、全国に広がっています。JALふるさと応援隊・市原絵梨さん:なつかしいです。お化けシリーズとか...おばけのてんぷら。かいけラボ共同事業体・永井高幸さん:だいたい、これ、どこの家にもあるやつですよね。JALふるさと応援隊・市原絵梨さん:宇沢さんは米子出身の方。かいけラボ共同事業体・永井高幸さん:そうです。経済学者の方です。案外読んでみると、そんなに難しくなくておもしろいです。本棚からは、オーナーの個性も垣間見えます。小さな図書館ですが、様々なジャンルの本が並びます。確かに、本をきっかけに会話が生まれそうです。永井さんの本棚は…。かいけラボ共同事業体・永井高幸さん:AKIRAと銀河鉄道999しか置いてない、もうちょっとちゃんとした本に今度入れ替えますけど。JALふるさと応援隊・市原絵梨さん:知ってましたけど、本物を手に取るのは初めてです。AKIRA。思いがけない、本との出合いでした。本棚のオーナーは現在23人。希望すれば「お店番」として、運営のお手伝いをすることもできます。人と人の交流の場としても期待されている「みんなの図書館」。誕生の背景には、観光地・皆生温泉が抱えるひとつの悩みがありました。かいけラボ共同事業体・永井高幸さん:地元の方の足が遠のいてしまっている街にどんどんなってしまっていた、(観光客も)夏の海水浴と冬のカニのシーズン、その時はどっと来られる。観光客でにぎわう時期と閑散期の振れ幅が大きいこと。季節に関わらず人に訪れてもらうためにも、地元・米子の人が魅力を感じる街にしていきたいと永井さんは考えています。かいけラボ共同事業体・永井高幸さん:ただにぎやかになればいいというよりは、↓カット候補地元の人が愛してる町、ちゃんと楽しんでる町を、観たいと思われる観光ニーズは、どんどん出て来ていると思うので、やっぱり地元に愛される街にしていこう、日常がちゃんとある町にちゃんとしようというのがキーワードですね。市民からも愛される「皆生」になるために、まず足を運びたくなる空間を…温泉街に生まれたユニークな図書館は、そんな期待も託されています。