『急に具合が悪くなる』 宮野真生子、 磯野真穂
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ガン患者で哲学者・宮野真生子が始めた「往復書簡」。
ガンという病を抱えることで生まれる問題を、人類学者・磯野真穂とのやり取りの中で、専門的に考えを深めようとして始まったもの。
5日前に自分で借りたくせに、昨日まで1ページも読めていなかった。それが「図書館予約した本を取りに行かなきゃ」と渋々引き篭もり状態をやめて図書館に来てみたら、約1時間半で100ページまで読めてる。
環境…… 『環境』やっぱり大事……
いざ読み始めてしまえば、興味深い話が展開されるから面白い。
reads.jp/posts/1151231ガン患者になった事で、一気に「〈かもしれない〉の荒野」に放り出された感覚になってしまう宮野真生子。
しかし、あるとき医師を配偶者に持つ友人から言われた言葉のおかげで気持が楽になった様子。
「主治医とちゃんと話しなよ」
「だって、宮野さんの体を一番長く見ている人じゃない。一番詳しい人だよ。どうしたらいいか、わかんないなら聞いてみなよ」
そんなシンプルな事でも、なかなか思いつけないのは仕方ない。『周りに迷惑をかけてはいけない、周りがすごく心配してあれこれ言ってくる』状況で、落ち着いて判断できない方が当然だと思う。
90ページ前後で触れられていた、九鬼周造『偶然性の問題(岩波文庫)』の話なんかも興味深い。 自分がぼんやり気になって思っても、深くは考えられなかったことをキチンと詰められてる感じ。いつかちゃんと読みたい。
必然性の分析から始めて、合理性に基づいて原因を追究し、これからどうなるだろうと筋道を求めるからこそ、そから外れたものを見つけることができるのではないか。
つまり「偶然性に気づくことができる」っていうのは、この世をどのように『認識』するかに掛かってくる。認識してなかったから、存在しないのと変わらないものな