コンペイトウの舞踏会|Deadly_Poison

 私の故郷は、灰色だった。  太陽の光も、どこか遠くで瞬くだけ。数えきれないほどの仲間たちと、ただ決められた軌道の上を静かに、永遠に回り続けるだけの場所。私たちは「小惑星」と呼ばれていた。名前すらない、ただの岩と塵の塊。退屈で、色のない、灰色の世界。  私は、そんな毎日が息苦しかった。  仲間たちはそれで満足しているようだった。決められたルールの中で、波風立てずに生きること。それが一番安全で、正しいのだと。でも、私は違った。  遠くに、瑠璃色に輝く美しい星が見えた。生命の息吹に満ちた、温かい光を放つ星。仲間たちはそれを「危険な引力を持つ星」と呼び、決して近づいてはならないと囁き合った。

note(ノート)