腕の傷さらして小径歩むとき傷より深く射せる木漏れ日

外で少し眠るとからだが冷えてゐて、さういへばさうだつた気がする

塩買ひに出づれば月は溶けかけてその月からもとほいわたしだ

やさしいと言はれて私の優しさはあなたのためにあるのではないのに

家々の屋根とがらせて七月の町はひとでのやうにたゆたふ