#メモ #アカデミー賞 #性描写
 明石書店 (@akashishoten.bsky.social)
2025年5月12日 21:19
"
アカデミー賞作品への疑問 変わる性描写を語り合う 山内マリコ連載:朝日新聞 https://www.asahi.com/articles/AST5744NLT57ULLI007M.html #

【西山】 映像業界ってまだまだ男社会。そのなかで「このセリフ大丈夫?」「今の時代、同意のないこの動きって良くなくない?」と指摘しても、同性に「いや、私はキュンとします」と言われちゃうと、どこに合わせて誰に向けて作っているんだろう、と思う。見ている人たちのほうが不安になるのでは、とも。
"
https://bsky.app/profile/akashishoten.bsky.social/post/3loxxetj7sk2g

アカデミー賞作品への疑問 変わる性描写を語り合う 山内マリコ連載

 なにかと教えを請われることが多くなった40代。だけど、学び続ける「永遠の生徒」でありたい――。作家の山内マリコさんが、映画や舞台など表現の世界の第一線で活躍する「先生」に教えを請い、対話とエッセーで…

朝日新聞

#メモ #アカデミー賞 #性描写
 明石書店 (@akashishoten.bsky.social)
2025年5月12日 21:19
"
【山内】 「キュン」って、刷り込まれた感情でもあって。

 たとえば、ちょっと粗暴な男子が強引に顔を近づけてくる、みたいな描写を、性加害的で嫌な、恐ろしいものとして描いた作品に触れていたら、そういう態度への拒否感が植え付けられる。けど実際には、粗暴な男子にちょっと強引に接触されたら、ヒロインはキュンとして頰を赤らめる、という描写で私たちは育ってきた。すでに学習してしまっているんですよね。ソフトにDV的な、トキシック・マスキュリニティ(有害な男性性)的な描写でキュンとするよう、学習してしまっている。
"
https://bsky.app/profile/akashishoten.bsky.social/post/3loxxeuf2gk2g

アカデミー賞作品への疑問 変わる性描写を語り合う 山内マリコ連載:朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/AST5744NLT57ULLI007M.html

明石書店 (@akashishoten.bsky.social)

【山内】 「キュン」って、刷り込まれた感情でもあって。  たとえば、ちょっと粗暴な男子が強引に顔を近づけてくる、みたいな描写を、性加害的で嫌な、恐ろしいものとして描いた作品に触れていたら、そういう態度への拒否感が植え付けられる。けど実際には、粗暴な男子にちょっと強引に接触されたら、ヒロインはキュンとして頰を赤らめる、という描写で私たちは育ってきた。すでに学習してしまっているんですよね。ソフトにDV的な、トキシック・マスキュリニティ(有害な男性性)的な描写でキュンとするよう、学習してしまっている。

Bluesky Social

#メモ #アカデミー賞 #性描写
"【山内】 たしかに古参の映画ファンである自分の中にも、「脱ぎっぷりのいい女優を褒めたたえる」ムーブは完全に入ってしまってる(笑)。

 思い出したのが、2013年のカンヌ国際映画祭での「アデル、ブルーは熱い色」。パルムドールが監督だけでなく、主演女優2人に対しても贈られたんです。非常に過激な性描写を演じた女優たちに、史上初の特例措置で最高賞が与えられた。全裸でハードなセックスシーンを演じたら偉いみたいな感覚が、12年前はまだまだ普通だった。けど、主演のレア・セドゥ自身が、あれは「屈辱的な」撮影だったと監督を批判しています。

 時代が一回りしたみたいに、「ANORA アノーラ」がまたカンヌでパルムドールをとって、アカデミー賞までとって、すごく評価された。作品自体もですが、賞が果たす役割という意味でもモヤモヤしました。
"
アカデミー賞作品への疑問 変わる性描写を語り合う 山内マリコ連載:朝日新聞
https://digital.asahi.com/articles/AST5744NLT57ULLI007M.html?ptoken=01JV16K21JNRDKW7PQS74HFZ7X

アカデミー賞作品への疑問 変わる性描写を語り合う 山内マリコ連載

 なにかと教えを請われることが多くなった40代。だけど、学び続ける「永遠の生徒」でありたい――。作家の山内マリコさんが、映画や舞台など表現の世界の第一線で活躍する「先生」に教えを請い、対話とエッセーで…

朝日新聞

#メモ #アカデミー賞 #性描写
"【山内】 なんと。昨年ヒットしたドラマ「不適切にもほどがある!」の中で、トリンドル玲奈さんがインティマシー・コーディネーター役で出演されていました。彼女が現場でいちゃもんをつけるみたいに撮影を止める描写が何度もあって、笑いものにしている感じだったんです。

 インティマシー・コーディネーターのことは、ネットフリックスの映画「彼女」(2021年)の撮影で、主演の水原希子さんが提案する形で入ったのが日本で初めてだと、記事で読みました。ちょうどコロナ禍で、接触に敏感な時期だったこともあって、その記事はかなり拡散された覚えがあります。時代に合った職業が登場したなと思っていたら、ああいう形でいじられてしまった。
"
"【西山】 現場であれをやると大混乱になっちゃいますよね。それこそインティマシー・コーディネーターいらないよ、となっちゃう。実際あれを見た知り合いのプロデューサーとかは怒っていました。全然違うよね、と。
"
アカデミー賞作品への疑問 変わる性描写を語り合う 山内マリコ連載:朝日新聞
https://digital.asahi.com/articles/AST5744NLT57ULLI007M.html?ptoken=01JV16K21JNRDKW7PQS74HFZ7X

アカデミー賞作品への疑問 変わる性描写を語り合う 山内マリコ連載

 なにかと教えを請われることが多くなった40代。だけど、学び続ける「永遠の生徒」でありたい――。作家の山内マリコさんが、映画や舞台など表現の世界の第一線で活躍する「先生」に教えを請い、対話とエッセーで…

朝日新聞

#映像作品 #性描写 #インティマシー・コーディネーター
"【山内】 海外のほうが反発あるとは意外! たしかに日本は、対面でニコニコ盛り上がってしゃべってても、腹の中の「やだな」って本音はひとつも言えてない、みたいなコミュニケーション、普通ですからね。退職代行もそうですが、本音を代弁してくれる存在の、需要が高いお国柄(笑)。

 【西山】 だから日本ではすごく広がりが早かった。今はインティマシー・コーディネーターを入れるのがスタンダードになった。

 でも、そうやってやるだけやってきて、知識や経験をためてきたのに、先日、すごく疲れる現場に行ってしまって……。その現場では監督に対して誰も何も言えない空気感があった。自分も思うように仕事ができず、この4年で私はやってきたつもりになっていたけど、結果何も変わっていないのかもしれない、と。正直、私も疲れちゃった。今の時代は入れなきゃいけないからという「エクスキューズ」として雇われているようにも感じてしまいました。
"
アカデミー賞作品への疑問 変わる性描写を語り合う 山内マリコ連載:朝日新聞
https://digital.asahi.com/articles/AST5744NLT57ULLI007M.html?ptoken=01JV16K21JNRDKW7PQS74HFZ7X

アカデミー賞作品への疑問 変わる性描写を語り合う 山内マリコ連載

 なにかと教えを請われることが多くなった40代。だけど、学び続ける「永遠の生徒」でありたい――。作家の山内マリコさんが、映画や舞台など表現の世界の第一線で活躍する「先生」に教えを請い、対話とエッセーで…

朝日新聞