#暗殺少女 は「幼女に武器持たせて殺し合いをさせたい(と言う話を書きたい)」から始まったのだけど、基本的にまともな親は自分の子が幼い頃からそんな「仕事」をさせることを許容しないので、ほぼ間違いなくぼくが作る暗殺少女のキャラクターたちは孤児になる。
オリヴィアは両親のことを知らずにロンドンの施設で育った孤児。これがSIS(秘密情報部、つまりMI6)が創設した暗殺専門の部署「V機関」によって引き取られ、狙撃手として育て上げられた。
オリヴィアは人殺しを楽しんでやる性格ではないので、情緒不安定にならないように安定剤を服用しているけれども、一番効果的なのはニコラという名のウサギのぬいぐるみと、オリヴィアの幸せを一番に願う「家族」の存在。養父ウィリアムと三人の教育者を兼ねたメイドたちの存在。
彼ら大人たちがオリヴィアを「教育」するのは上からの命令ではあるものの、期待に応えられなければ部署の解体と口封じが待っているためやらざるを得ないが、その現状を少しでも良くするために情操教育も施したり、「家族」を全力で演じたりしてる。
その根底にあるのは理性と罪悪感。
だから物語の別パート、オリヴィアが17歳になってからの話「2025 VANQUISH」では女王の力を借りてSISから独立できた、という環境になってる。
オリヴィアを狙撃手にしたのは、馬鹿でかい対物ライフルと馬鹿でかい弾薬を以て、想像に難しい2000メートルの狙撃をさせることのギャップ、を描きたかったから。
そのために選定したのがChayTacのM200 Intervention。調停者や介入者の名を持つこのライフルは、SIS下にいる暗殺者が持つに相応しい名でもあると思ってる。
発表当時、弾道計算ソフトや風速計がセットになったパッケージで、新開発の408弾の性能も合わせてゲームチェンジャーになると言われていたけど、後発の出現でそのアドバンテージはとっくに消えてる、というか、超長距離狙撃銃としては黎明期の製品すぎて、値段ほどのメリットはなかったとの話。でもロマン砲そのもので、これを使いたかった。
なお、バイポッド、スコープ合わせてフル装備させると17kgはいくので、135cmの少女に持たせていい武器ではない
オリヴィアの姓は「ヴァンキッシュ」
これは「征服する」「克服する」などを意味する英単語。
SISの殺しのライセンスを持った有名なキャラクターといえばジェームス・ボンドで、彼が乗る有名な車のブランドといえばアストンマーチンで、ヴァンキッシュはアストンマーチンが以前販売していた、Vの頭文字を冠するフラッグシップでもある。
作中ではウィリアムの愛車として出てくるけれども、これはつまり「ヴァンキッシュがヴァンキッシュ乗ってる」というくどい設定でもある。とはいえ、本文ではウィリアムやオリヴィアを「ヴァンキッシュ」として表記することはほぼなくて、車も「ヴァンキッシュS」として書いているのは混乱はないはず。
ちなみに、後年オリヴィアがこの車を引き継いで乗ることになる。
オリヴィアは独立してからもM200を愛用しているけど、SISにいた頃使っていたものとは別物。つまり、独立したときに貸与されていたものを返却し(税金で購入したものなので)、独立してから改めて自分の金で購入したものが2025で使っているもの、ということになる。
主な違いは色のみ。もともと使っていたものはタン。自分で購入したものはブラック。
タンカラーのM200は国の命令で人を殺すために使ってきたもので、オリヴィアにとっては血が染み付いているようなものと言える。かといって全く異なるものを改めて所有し習熟する気にもなれず、使い慣れた色違いを、人を撃たない前提で購入した、という流れ。
もっとも、イギリスでの銃の所持は違法なので、非合法な手段で手に入れたもの。
SISとしてはそれを見て見ぬふりをしてやる代わりに、SISの汚れ仕事をさせる口実にするという狙いで放置している。
結果的に、フリーになっただけで秘密情報部の呪縛からは自由になれたわけではない、というのが「2025 VANQUISH」
オリヴィアの仲の悪い相棒、同い年の彼女はジャクリーン・ヘスケス。兄が若手のレーサーで、2019年にF3を走っていた。兄の名前はジェームス・ヘスケス。
兄の名前はF1ドライバーだったジェームス・ハントから。姓は彼が走っていたチーム「ヘスケス」から。
兄妹は英国貴族ヘスケス卿の子供達だったけどコロナの影響で稼業が転び、多額の借金を抱えて父が自殺。ジェームスはレースをやめ、借金取りへの返済と妹を養うために、ナイトと名乗る女性に唆されて、マクラーレンによる最速の運び屋を英仏間で行うことになる。
妹のジャッキーはとても聡く、かつ強い独占欲と猜疑心を持ってナイトを警戒し、兄の補佐としてwebの授業をほったらかして共に運び屋を行うことになった。
マルセイユのマフィアから人気があったのは度胸のあるジャッキーで、彼らの話を書いた「THE MULE」においては感情剥き出して暴れるとても書きやすいキャラクターだった。
極度のブラコン。
ちなみに、物語後は名を変えて「ジュディ・ハント」(兄はジョニー)となって、V機関の庇護下にいる。
オリヴィアの独立に合わせて二人で便利屋を始めるも、性格は水と油。いつも喧嘩している。
#BBSC ネヴァダ州ラスベガスにて、バレットバニーセキュリティに勤める警備バニーガールのコリーン(カイル)とロニー(ヴェロニカ)。
二人はLでパートナーでもある。
コリーンは口が悪く、いつも喧嘩腰に迷惑客の相手をするが、引き金を引くのはロニーの方が早い。というか我慢しない。撃つべき対象(主にカジノ強盗)を見つけたら警告せずにフルオートで撃ち始める。
50発の弾倉が空になる頃にはコリーンが加勢に加わるが、強盗の足止めをするのが目的であることと、必ずコリーンが来ることを信じての行為。とはいえ、撃ちすぎといつも怒られる。
コリーンはタバコが苦手で、ロニーはヘビースモーカー。付き合っていても家の中で吸ったなら外に追い出す。
愛車は1972年型のポンティアックGTOの、71年型The Judgeトリビュートカスタム。1971年型のGTOでない理由は、ぼくが勘違いしていたため。描いちまったもんはしょうがない。
アメリカで同性婚が認められたものの、ネヴァダを含めほとんどの州では認められていないため(認められているのはNYを含むたった6州)、しばらく結婚することはなさそう。
BBSC内の
社員(バレットバニー)の中ではかなり破天荒なコンビではあるものの優秀なのでお咎めはなし。クライアントのカジノからも評判は良い。
彼女たちの使う銃はAR-57。アマーライトのAR-15にFN P90のマガジンと弾薬を使えるように改造した銃で、本来マガジンが刺さる場所から排莢されるという気持ち悪いデザインの銃。
どうカスタムしたところで不恰好なAR-57だけど、50発の弾倉が制圧射撃には有利に働くことから採用された。という設定。
弾薬受け(カートキャッチャー)は不燃布とワイヤーで作られていて、ベルクロ式の蓋によって底を開けられるようになっている。また、フォアグリップに巻き付けるように装着している。
なお、彼女たちがバニーガール姿なのはカジノに馴染みやすいのとウケがいいから、という理由。そして単にぼくがバニーガールを描く合理的な理由が欲しかった。
こちらはコリーンとロニーの同僚のミルドレッド「ダービー」ベルとフェリシア「萌え」セルバンテス。
ミルドレッドは競馬バカでフェリシアはアニオタ。それぞれの趣味のために働いて、稼いでる。
ミルドレッドは仲間たちから「ダービー」と呼ばれているけれども、それは主にバカにするという意味合いによるもの。
「ダービー」はいつか馬主になるために、稼いだ金を持って休日にはせっせとロサンゼルスにあるサンタアニタパークまで行き、馬券に注ぎ込んでスって帰ってくる。つまり彼女は「競馬で当てた金で馬主になる」というアホな夢を見ているわけである。知り合いが皆呆れるのも当然。
フェリシアは日本を含むアジアンアニメが大好きで、ロスで開かれるアニメエキスポに毎年のように参加している根っからのアニオタ。いつかAKIHABARAとComiketに行く計画も立て、コツコツと貯金している。が、ソシャゲや好きな作品の円盤の購入費であまり捗ってはいない。ちなみに、同人誌もやってる。