#ピケティ が富として定義しているのは、特定の金融資産や企業の設備投資だけではない。広い意味では、あらゆる資産が富の対象として捉えられており、間接的には知的資産もそこに含まれることになる。そして、知的資産の蓄積が、実物資産や金融資産の収益率向上に大きく寄与していると考えている。
つまり、個人が持つ資産というのは、何も金融資産に限られる話ではないのだ。これまでのキャリアで得られたノウハウ、人間関係、知識など、あらゆるものが資産であり、それらを総動員することで、「自分」という資産から収益を得ていくという考え方がより重要となってくる。
rの部分は質的な部分(自分の価値を高めるための仕組み)であり、gの部分は量的な部分(労働時間)と考えてもよい。rの部分を継続的に上昇させる流れを確立することができれば、世の中の昇給スピードとは関係なく、自身の所得を拡大し続けることができるというわけだ。
https://president.jp/articles/-/15199